- 実施日: 2007-07-13(金) 2限
- 内容: データベース技術の応用(情報システム、Web)
- 講義ノート
もともとデータベースは、情報システムの基盤技術として広く使われていました。情報システムで最も良く使われるシステムアーキテクチャはサーバ・クライアント型ですが、これがデータベース管理システムと合っているのが一つの理由だと思われます。この状況は今も変わっていません。
一方で、インターネット、とりわけWebの広がりにより、従来のデータベース技術ではカバーし切れないデータ管理手法が求められるようになりました。特にWeb検索では、Webページというスキーマのないデータを、大量かつ高速に処理しなければならないということで、クローリング(Webページ収集)、ランキング(ページの重要度を計算し、それにより検索結果の並べ替えを行う)など、新しいデータ管理手法がいろいろ提案され、現在も活発に研究が行われています。今回はその一端をご紹介するということで、PageRankというランキング手法を中心にお話しました。これはGoogleで実際に使われる(と言われている)手法で、グラフ理論を基に、ページ間のリンク構造だけで重要度を計算するものです。現在研究が盛んに行われている分野ということで、あまり体系だったお話ができないのですが、今の技術進歩の一端を感じ取ってもらえると幸いです。
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