2007年7月9日月曜日

岡山理科大学「データベース」第12回

  • 実施日: 2007-07-05(木) 7・8限
  • 内容: 表の設計(1) (関数従属性、第2正規形)
  • 講義ノート
この回は、表の設計の一つの指針として、関数従属性、表の正規形ということについてお話しました。

ここまでいろいろな表の例を出してきましたが、これらの表をどうやって設計すればよいかについてはお話してきませんでした。ともすると1枚の表にいろいろなデータを押し込んでしまいがちですが、これはあまりいい設計ではありません。講義でお話した通り、表の内容を更新しようとしたときに、いろいろと不都合が起こるからです。

関係データベースでは、このような不都合を解消するために、「1つの表がひとまとまりのデータを表す」程度にまで表を分割するという方法がよくとられます。今回ご紹介した関数従属性は、「ひとまとまりのデータ」というものを形式的に扱うための道具であり、キーと密接な関わりを持っています。今回お話した表の分割方法(正規化と言います)は知っておいてほしいと思います。この結果得られた表を第2正規形と言います。ほかに第1正規形、第3正規形などがありますが、これらはまとめて来週にお話しする予定です。

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