2007年6月26日火曜日

岡山理科大学「データベース」第10回

  • 実施日: 2007-06-21(木) 7・8限
  • 内容: SQL(SELECT文以外の主要構文)、一貫性制約、外部キー制約
  • 講義ノート
今回はSQLのうち、SELECT文以外の構文の主なものについてざっとお話をしました。

SQLと言えばSELECT文が最も有名なのは間違いないところで、いちばん教えやすい構文でもあります。ですが、講義の最初にお話をした通り、SELECTだけでは関係データベースは全く使えません。私が皆さんのように大学生だった頃、やはり講義と現実のシステムとのギャップに苦しみました。そんな経験もあって、関係データベースを実際に使う局面を想定して、必要となる構文を簡単にご紹介しました。

今回の講義では、もうひとつ、一貫性制約(integrity constraints)という考え方をお話しました。これは、関係データベース中の表がいついかなる瞬間でも満たさなければならない条件であり、定義域制約、キー制約、外部キー制約など(他にもいくつかあります)があります。CREATE TABLE文で表を作成するときにこれらの制約を書いておくと、関係データベースが自ら、これらの制約が成立しているかどうかを検査してくれるのです。これは、データベースを利用するプログラムを開発する人にとっては、とても大きな利点になります。(実際にプログラムを書かないとこのご利益はなかなか実感できないと思いますが…)

外部キー制約は、この講義で初めて登場しました。データベースの教科書では厳密さを重視して数式による定義をしがちですが、この講義では厳密さよりも分かりやすさを追求し、直観的な説明を行いました。表でデータを整理するとき、外部キーの考え方は結構頻繁に登場しますので、どのようなものか理解しておいてほしいと思います。

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