- 実施日: 2007-06-20(水) 1限
- 内容: 記号表、翻訳スキーム
- 配布資料あり(6章)
この講義では、記号表について簡単に触れた後、意味解析で用いられる理論的道具として翻訳スキームと呼ばれるものを紹介します。これは解析木にプログラムの断片を埋め込み、これを深さ優先に1回走査して順次実行することで、解析木に対する処理を実行しようというもので、属性文法と呼ばれる理論の特別な場合にあたります。意味解析ばかりでなく、コード生成にも用いられる技術です。
今回は翻訳スキームの応用例として、中置記法の式を後置記法の式に変換する方法を紹介しました。また、翻訳スキームで用いられる変数の制限についても紹介しました。次回は、これを基に、どのようなプログラム断片なら翻訳スキームに用いることができるのか、もう少し考察を加えます。なお、中置記法、後置記法については、コンパイラとは関係なく有用な考え方ですので、知っておいて下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿