2008年4月30日水曜日

形式言語理論:教科書入荷しました

形式言語理論の教科書が入荷しました。次回の講義時に配布します。代金は 2,800 円です。購入申込した人は、お釣りのないように代金を用意しておいてください。

コンパイラ:第3回

  • 実施日:2008-04-30(水)1限
  • 講義内容:正則表現と有限オートマトン
  • 講義ノート:2章(既配布分の続き)
この講義では、正則表現(正規表現、regular expression)と有限オートマトン(finite automaton)という概念を説明しました。これらは情報科学では非常に重要なもので、コンパイラに限らず、文字列検索、通信プロトコルなど、あちこちで登場します。是非、この機会に知っておいてください。

なお、今日お話しした有限オートマトンは決定性有限オートマトン(deterministic finite automaton, DFA)というものですが、理解しやすくするため、一部(未定義の遷移の扱い)で定義を簡単にしています。厳密な議論は大学院の講義「形式言語理論」で扱います。

データベース(システム)・データマネジメント:第3回

  • 実施日:2008-04-25(金)2限
  • 講義内容:関係、キー(予告編)
  • 講義ノート(前回と同じ)
この講義で対象とする関係(relation)について、どのような表なのかを説明しました。基本的には関係は表なのですが、日常用語で用いる表とは違い、制限があります。どのような制限があるかは重要なので、是非よく理解しておいてください。

次回は、今回の最後で予告したキーについて、もう少し掘り下げてお話をします。

データベース(理大):第3回

  • 実施日:2008-04-24(木)7・8限
  • 講義内容:関係、キー(予告編)
  • 講義ノート(前回と同じ)
この講義で対象とする関係(relation)について、どのような表なのかを説明しました。基本的には関係は表なのですが、日常用語で用いる表とは違い、制限があります。どのような制限があるかは重要なので、是非よく理解しておいてください。

次回は、今回の最後で予告したキーについて、もう少し掘り下げてお話をします。

2008年4月23日水曜日

コンパイラ:第2回

  • 実施日:2008-04-23(水)1限
  • 講義内容:言語理論の基礎(配布資料2.1〜2.2節)
  • 配布資料あり(2章)
今日の講義では、言語理論の基本となる用語や演算について説明しました。かなり数学的な内容ですが、以降、正則表現や文脈自由文法を理解する上で必要となります。必要に応じて今日の内容を見直して下さい。次回は、今日中途半端で終わってしまった正則表現、および有限オートマトンについて説明する予定です。

2008年4月22日火曜日

情報通信工学演習C:第2週

  • 実施日:2008-04-22(火)3・4限
  • 内容:各班で課題に取り組んでもらう
こちらの予想より全体に若干進んでいるようで安心していますが、GWが明けると、割とすぐに発表になるはずです。ぜひGW中に考えておくように。(でも、たぶん対象学生はほとんどここを読んでないでしょうね)

形式言語理論:第3回

  • 実施日:2008-04-22(火)1限
  • 内容:決定性有限オートマトン(DFA)
  • テキスト2.2節
オートマトン理論に関する講義は初めての人がほとんどだと思われるので、かなり丁寧に話をしました。次回は非決定性有限オートマトン(NFA)を導入し、DFAとNFAの等価性について述べます。

2008年4月21日月曜日

情報通信工学演習C:第1週

  • 実施日:2008-04-15(火)3・4限
  • 共同担当:山崎
  • 実施内容:課題に関するオリエンテーション、班ごとに課題に取り組む

2008年4月18日金曜日

データベース(システム)・データマネジメント(スポーツ):第2回

  • 実施日:2008-04-18(金)2限
  • 講義内容:予備知識(論理、集合、組と直積)
  • 講義ノート(途中まで、残りは次週へ)
今日は、今後の講義を理解する上で必要な予備知識について述べました。大半は知っているないようだと思うのですが、用語や記法、意味などについて、皆さんと合意をとっておくために一通りお話をしました。次回は今日の話を踏まえて、関係とは何か、もう少しちゃんと述べたいと思っています。

なお、今週から講義室が8104に移動しています。今後、定期試験までずっとこの部屋を使う予定です。

2008年4月17日木曜日

データベース(理大):第2回

  • 実施日:2008-04-17(木)7・8限
  • 講義内容:予備知識(論理演算、集合、直積)
  • 講義ノート(途中まで)
この講義の内容を理解するのに必要な予備知識として、論理演算と集合についてお話しました。すでに知っている内容も多いと思いますが、皆さんと共通認識を持つために、あえてお話をしました。特に集合の直積は、今後関係データベースを理解する上で重要になりますので、知っておいて下さい。

形式言語理論:第2回

  • 実施日:2008-04-15(火)1限
  • 講義内容:予備知識、有限オートマトンの概要
  • 講義ノート1(予備知識)、2(有限オートマトン、来週以降も書き足していく予定)
教科書は発注しました。若干、定価より安くなるようです。1週間程度で入荷する予定です。

2008年4月14日月曜日

コンパイラ:休講通知

4/16(水)は全学休講日となっているため、コンパイラの講義もありません。間違えないようにお願いします。

2008年4月11日金曜日

データベース(システム)・データマネジメント(スポーツ):第1回

  • 実施日:2008-04-11(金)2限
  • 講義内容:導入、データの蓄積とデータベース
  • 講義資料(配布したものと同じです)
「データベース」という名前の講義を岡山理科大学でもやっていますので、このブログやホームページを見るときには充分注意をして下さい。講義室については、受講人数が確定してから事務局に問合せをする予定です。

追記:先ほど事務局と相談しまして、来週から8104に移動することになりました。

データベース(理大):第1回

  • 実施日:2008-04-10(木)7・8限
  • 講義内容:導入、データの蓄積とデータベース
  • 講義資料
同一名称の講義を岡山理科大以外でも開講しています。このブログや、ホームページなどを見るとき、充分注意して下さい。

2008年4月10日木曜日

コンパイラ:第1回

  • 実施日:2008-04-09(水)1限
  • 講義内容:導入
  • 配布資料あり(1章)
講義中でも述べた通り、著作権上の問題があるので配布資料はWWWでは公開しません。必要な人は私まで申し出て下さい。

2008年4月8日火曜日

形式言語理論:第1回

  • 日時:2008/04/08(火)1限
  • 内容:導入、講義の概要
  • 講義ノート
講義中にも述べた通り、教科書の注文を取りまとめています。購入を希望する人は今週中に私までメールにて連絡を下さい。

2008年4月4日金曜日

開講通知:データベース(システム)・データマネジメント(スポーツ)

情報システム工学科3年次対象「データベース」、スポーツシステム工学科3年次対象「データマネジメント」を下記の通り開講します。両科目を合わせて講義を行います。
  • 日時:2008/04/11(金)2限(10:20〜11:50)
  • 場所:8202
  • 教科書:なし。適宜資料を配布、もしくはWWWで公開します。
  • 参考書:村井哲也「初歩のデータベース - 表のサイエンス入門」, 昭晃堂, ISBN4-7856-3146-5, 2700円
通常の講義形式です。概ねシラバスに沿って講義を進めていきますが、講義の進度によって一部の内容を省略することがあります。
  1. 導入、データの蓄積とデータベース
  2. 集合と関係モデル
  3. キー
  4. 関係代数(1):単一の表に対する演算
  5. 関係代数(2):複数の表に対する演算
  6. 関係データベース管理システム
  7. SQL(1):SELECT文
  8. SQL(2):並べ替え、集計
  9. SQL(3):表の更新
  10. 正規形(1):関数従属性、第2正規形
  11. 正規形(2):第3正規形
  12. スキーマ設計手法
  13. 索引
  14. WWWデータの管理と検索
  15. 定期試験

開講通知:コンパイラ

情報通信工学科3年生対象の講義「コンパイラ」を以下の通り開講します。
  • 日時:2008/04/09(水)1限(8:40〜10:10)
  • 場所:8105
  • 教科書:なし。配布資料により講義を進める。
  • 参考書:(1) A.V.エイホほか, 原田賢一訳, 「コンパイラI・II」, サイエンス社 (2) A.V.Aho, M.S.Lam, R.Sethi, and J.D.Ullman, "Compilers (Second Edition)", Pearson Education, ISBN0-321-48681-1
通常の講義形式です。ほぼシラバスに沿って講義を進めますが、進度によって一部の内容を割愛することがあります。成績判定は期末の定期試験により行います。
  1. 導入、コンパイラの概要
  2. 字句解析(1):字句解析の概要
  3. 字句解析(2):正則表現とオートマトン
  4. 字句解析(3):オートマトンによる字句解析プログラム生成
  5. 構文解析(1):構文解析の概要
  6. 構文解析(2):文脈自由文法
  7. 構文解析(3):下向き構文解析
  8. 構文解析(4):LL(1)文法、構文解析プログラム生成
  9. 意味解析(1):構文主導翻訳
  10. 意味解析(2):翻訳スキーム、意味解析プログラム生成
  11. 記号表
  12. プログラムの実行時環境
  13. 中間コードの生成
  14. アセンブリ言語の生成
  15. 定期試験
例としてC言語プログラムを多く用いますので、C言語に関する知識は前提とします。また「計算機言語I」「計算機アーキテクチャA」などの講義内容と密接に関連します。

開講通知:形式言語理論

大学院1年の講義「形式言語理論」を下記の通り開講します。
  • 日時:2008/04/08(火)1限(8:40-10:10)
  • 場所:2203講義室
  • 教科書:J.ホップクロフト, R.モトワニ, J.ウルマン「オートマトン 言語理論 計算論I(第2版)」, サイエンス社, ISBN4-7819-1026-2, 2800円
  • 教科書の購入:第1回講義の際に、注文を取りまとめます。
通常の講義形式で、ほぼシラバスに従い講義を進めていきますが、講義の進度次第で一部の内容を割愛することがあります。成績判定は、定期試験に代えたレポート課題により行います。
  1. 導入、形式言語
  2. 決定性有限オートマトン(DFA)
  3. 非決定性有限オートマトン(NFA, ε-NFA)とDFA
  4. 正則表現
  5. 正則表現の応用
  6. 正則言語とその性質
  7. 有限オートマトンの状態数最小化
  8. 文脈自由文法(CFG)
  9. 文脈自由文法の応用
  10. プッシュダウンオートマトン(PDA)
  11. CFGとPDAの等価性
  12. 文脈自由言語とその性質
  13. 木オートマトンとその応用
  14. 木正則表現とその応用