- 実施日:2008-05-30(金)2限
- 講義内容:関係論理、関係データベース管理システムの概要、SQL(1)
- 講義ノート(SQL)、講義ノート(関係論理)
SQLはRDBMSに関するあらゆる操作をカバーしており、様々な構文が用意されています。ですが、この講義では、最も代表的な文であるSELECT文を中心にお話を進め、他の構文については簡単に触れるに留めます。また、個々のRDBMS固有の構文についても触れません。実験演習を伴わない講義であるために、話を聴いて退屈しない部分に絞るほうがよいと考えたからです。
また、前回までお話してきた関係代数とSQL(特にSELECT)は、一見関係なさそうですが、そうではありません。SELECT文によってRDBMSに問合せが送られると、RDBMS内部で、問合せと同等な関係の操作を行って結果を返します。このRDBMS内部の関係操作が、関係代数に基づいているわけです。
SQLは、皆さんがこれまで学ばれてきたプログラミング言語とは異なり、処理したい計算手順を記述することはしません。その代わり、結果として得たい表の満たすべき条件を記述します。その意味で、関係代数と並んでRDBMSの数学的基盤となっている関係論理(relational calculus)と近い部分があります。この講義では、関係論理についてもごく簡単に紹介しました。
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